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鷹鳩
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2015/06/14 (Sun) ノリ( 0w0)ノ ウェーイの売り

僕は三十七歳で、そのときボリンジャー2σの上限に触っていた。その巨大なローソク足は抵抗線を抜けてぐんぐん上昇し、122円に到達しようとしているところだった。 ロイターではドイツ国債の利回り水準の話が繰り返され、フランドル派の陰鬱な絵の背景のように見せていた。やれやれ、またドイツか、と僕は思った。
チャートの上昇が一服すると警戒サインが消え、天井のスピーカーから小さな音でBGMが流れ始めた。それはどっかのオーケストラが甘く演奏する、ずーとるびの「ノリ( 0w0)ノ ウェーイの売り」の合図だった。そしてそのメロディーはいつものように僕を混乱させた。僕は頭が張り裂けてしまわないように身をかがめて両手を顔を覆い、「売り」のボタンを押した。ドイツ人のスチュワーデスがやってきてトレンドと逆だが大丈夫かと聞いた。大丈夫、ここがレンジの上限だから、と僕は答えた。

「本当に大丈夫?」
「大丈夫です、ありがとう」

アングル:ミセスワタナベが逆張り、121円上限を意識(ロイター)

僕の見立て(とはいってもその時はみんなそう思っていたのだけれど)とは逆にドル円は上昇を続けた。その理由のひとつは僕の同居人が病的なまでにインフレ好きだったからだ。「あいつケチャップまで買入れるんだぜ」と言ったが誰もそんなことは信じなかった。みんなは彼のことをクロだとか突撃隊だとか呼ぶようになった。

僕の部屋にはピンナップさえ貼られていなかった。そのかわりアムステルダムの銀行の写真が貼ってあった。僕が相場格言を貼ると「わ、ワタナベ君さ、ぼ、ぼくはこういうのあまり好きじゃないんだ」といってそれをはがし、かわりに銀行の写真を貼った。みんなその写真を見て「なんだ、これ?」と言った。「突撃隊はこれを見ながらマスターベーションするんだよ」と僕は言った。

突撃隊はある中央銀行で為替平衡学を専攻していた。

「僕はね、ち、ち、ち、チャートの勉強をしてるんだよ」
「チャートが好きなの?」
「うん、銀行を出たらマーケットに入ってさ、ち、ち、ち、チャートを作るんだ」
なるほど、世の中にはチャートは作るもの、という考えかたがあるんだなあと僕は改めて感心した。彼は「チャート」という言葉が出てくると百パーセント確実にどもった。

「き、君は何を取引するの?」と彼は訊いた。
「ドル円」
「ドル円って買ってるの?」
「いや、そういうんじゃなくてね。ボリンジャーとか読んだりしてさ、研究するわけさ。フィボナッチとかRSIとかサイコロジカルとかね」
ボリンジャー以外聞いたことないな、と彼は言った。僕だってほとんど聞いたことはない。FX攻略本にそう書いてあっただけだ。
「でもとにかく買ってるんだね?」
「別に買ってないよ」

円、「125円」の攻防が分水嶺に ミセス・ワタナベ、傷心で変心

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