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2011/07/10 (Sun) 自治体の破綻もすぐそこまで…【鷹鳩】

書こう書こうと思っていたネタを。暑いとなかなかブログが億劫になりますな(笑)


兵庫・朝来市 30日にADR申請 仕組み債で含み損12億円(産経)

為替相場に連動したリスクの高い「仕組み債」などで基金を運用し、約12億3千万円の含み損を抱える兵庫県朝来市は28日、販売元のSMBC日興証券(東京)など4社に額面総額の支払いを求め、私的整理の手法であるADR(裁判外紛争解決手続き)を30日に大阪市の第三者機関に申請すると発表した。総務省は仕組み債をめぐる自治体のADRは「把握していない」としている。

 市は昨年末から一部の販売元と任意の売却交渉などを進めてきたが解決できず、裁判より時間も費用もかからないADRの活用を決めた。「リスクを認識できる十分な説明がなかった」と販売元の説明義務違反などを主張しており、ADRによる和解斡(あっ)旋(せん)が不調に終わった場合、再度の直接交渉か訴訟を検討する。

 市は平成18~20年にかけ、財政調整基金などを運用するため米ドルや豪ドルと連動した債券を購入。償還分を除き約61億5千万円の契約が残るが、円高の進展で5月末の評価額は49億1千万円に落ち込んでいる。満期を迎える30年後まで解約できない契約で、市の基金の53%が事実上の塩漬け状態になっている。




仕組み債で損失ってのはまぁよく聞く話ですけど…。

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事業会社、学校法人ときて地方自治体。
そしてADRを申請…。

ADRというのは、裁判外紛争解決手続のことですが、早い話が私的整理です。
にっちもさっちも行かなくなった会社なんかが、金融機関に債権の放棄をお願いしたり条件を緩和してもらったり。
法的倒産を避けるための手法として注目されてます。

消費者金融のアイフルなんかもADRを利用して会社の再建を図っています。
しかし、地方自治体がADRというのは初のこと。昔、夕張が財政再建団体に指定されたってケースはありましたけどね。

詳しくは出てませんが、おそらくこの仕組み債はPRDC債でしょうね。

みための利回りは凄く高い(5%-10%とか)のですが、いったん円高に言ってしまうとどんどん利回りが下がっていき…最悪0%になってしまうというもの。しかも途中解約不可で20年も30年も資金が凍結されるという…。

怖いのはこの手の仕組み債を購入しているのは何も朝来に限ったことではないこと。
日本各地で同じような含み損を抱えた自治体がいっぱいありますよ。そのうち火を噴くんでしょう。

ただ、金融機関が嵌めたって論調には全面的には賛成できないですね。

朝来市も金商法上のプロの投資家。プロ同士の契約であったのです。
もちろん金融機関も虚偽の説明をしたおであれば罰せられるべきでしょうが。

運用がうまくいってたら何も言わず、損したら「金融機関が説明不足」。
高い利回りに目がくらんだのは…あなたじゃぁないですか??



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10年ほど前に、個人向けに似たような商品を売りに来た最大手証券会社がいたなぁ。その時の説明の仕方は金商法違反の酷いものだった。セールスの現場では、現実にそういう事が行われているものだと思ったほうが良いと思います。

そもそも、プロ投資家同士だったら、騙しあいオッケーというのが投資系金融機関の商慣行みたいだけど、そういう事をやっている間は、日本の風土では世間から認知されずに、詐欺師扱いされるようになると思う。というか、先人の努力で若い人がたくさん就職するようになってきて、一旦は持ち直した評判がまた元通りになっちゃってるんじゃないかと、草葉の陰で心配してしまいます。金融の専門家を自認するのであれば、そういうリスクもしっかり認識された方が良いと思います。

世の中的には、証券会社のいい加減な営業があって、儲かると誤解させられたトップが、部下に指示して、「うちも機関投資家になるから、お前が専門家になれ」と言われて職務を遂行する羽目になっているだけで。専門家でもなければ、専門家たる事を目指してもいない人が、取引区分上でプロ同士の取引扱いされているだけですから。

で、「だったら、そんな商品買うな」「そして、売るな」というのが答えにならざるを得なくなっちゃうですよ。

2011/07/11 09:46 | あん [ 編集 ]


 

あんさん

コメントありがとうごいます。
おっしゃるとおり中にはまともに説明もできないセールスマンもいますよね。
それが金融機関のリスクというのもほんとそう。

ただ、朝来市の一方的な契約不履行、そして「金融機関の説明不足」という主張、ADR申請というのに疑問なんです。

実際に起こっていることは契約の不履行ですから。

文中にも書いていますが、運用がうまくいってたら文句は言ってないでしょう。無料のオプションみたいなもんです。

そいからプロ、アマの区分ですが、ちゃんとアマ成りすることができる事を告知されているんですよね。(金商法第34条)

そういう一切合切を考慮して。

それでも朝来市の主張するように金融機関の一方的な説明不足で、契約主体(しかもプロ投資家)の責任なく、不利な契約を無しよってしちゃっていいんかい? ってこと。

2011/07/11 21:37 | 鷹鳩 [ 編集 ]


 

僕は普段から「素人は近寄るな」と言ってる側なんで、どういう結論でも構わないのですが。

もちろん、契約を守らせる側に法的な理があるのを認めた上で、契約を杓子定規に押し付けて相手を破綻させることも、一歩引いて別の解決策を模索するのも、どちらも取引当事者の自己責任の判断だと思います。想定する時間軸が長いのであれば利を増加させる方策は一つではないと思いますよ。やりすぎると、大口顧客優遇だとか別の批判されちゃうので、諸刃の剣ですが。いずれにせよ、一現場担当者レベルでは判断できない事柄ですか。

ちなみにセールスマンレベルじゃない人との商談でも、メンタルが一緒なので、受け手の印象は似たりよったりですよ。単に、法的な脇が甘いか甘くないかだけの差でしょう。

2011/07/12 10:39 | あん [ 編集 ]


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