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2010/08/04 (Wed) 長期金利1%割れ 真夏のVaRにご用心【鷹鳩】

sarari-man.jpg毎日暑いですが債券市場も熱いです。いや寒いというべきか…。本日ついに日本の長期金利(10年国債の金利)が1%を割れました。

日本国債に10年間投資しても毎年1%に利回りにしかなりません。あ、結局最後は0.995%でした^^; 10年間資金を凍結させて年利1%…。でもそれでもしょうがないって機関投資家も納得しているわけですからねぇ。納得はしてないかもしれないけど、他に手段がないから良しとしているというか。


長期金利一時7年ぶり1%割れ、「日本選好」海外資金流入も(ロイター)

長期金利が急ピッチで低下している。4日の東京債券市場では、指標10年国債利回りが一時、前日比0.040%低い0.995%となり、2003年8月以来7年ぶりに節目の1%を割り込んだ。

 欧州の財政不安に加えて米景気の先行きに慎重な見方が広がり、「海外勢の逃避資金が円資産に流入しやすい」(大手銀行)ことも、金利低下につながった公算が大きい。

 海外市場では、米連邦準備理事会(FRB)が近く金融緩和に踏み切るのではとの観測があり、前日3日のニューヨーク債券市場で米国債が買われた。

 一方、外為市場で円が一時85円台半ばを付けており、「日銀への追加緩和プレッシャーが高まりそう」(外銀)との声もくすぶる。



ファンダメンタルズ的にはロイターにあるように経済の先行き不透明感、FEDや日銀の追加緩和策思惑などなどでしょう。でも単純に言っちゃえば、

『中央銀行のおかげで資金はじゃぶじゃぶ。顧客も預金に預けっぱなし。でも株を買う気にもならないし…。運用はしなくちゃいけないし…。あwせdrftgyふじこ!! もうとりあえず国債買っとくしかないじゃん(´・ω・`)ショボーン』

ってことです。たとえ低金利であっても資金を寝かしておくことの方が悪なわけで。ちなみに銀行だけではなくて郵便貯金や生命保険、年金基金、ありとあらゆるプレーヤーが買ってます。みなさんも間接的に国債に投資してるってことです。

低金利で何が悪いの?ローン金利も下がるし。 って論調もありますが、デフレですから実質金利は低くならない。むしろローンの負担は大きく感じるかもしれませんね。さらに、資金が国債に流れ必要な産業に資金が回らないから景気も回復しない、となると給与も伸び悩み…。

低金利は低体温症です。気付かないうちにじわじわと経済から体力を奪っていく。


さて、そんな陰気な債券相場ですが(価格自体は上昇しているので強気ではありますが…ここらへんが債券世界の難しいところ)、市場参加者が常に懸念しているのが国債の急落でありましょう。

かつて経験したこともある急落相場…

その名もVaRショックというものです。

VaR(バー)というのは…
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VaR(Value at Risk)[バリューアットリスク](野村證券)

通常、リスクとは不確実性のことを差し、保有している資産が利益が出ていても、逆に損失が出ていても、不確実性という言葉の限りにおいて損益の区別はない。

しかし、投資家にとってのリスクとは、やはり損をするという下方リスクのことを連想することが多い。現在保有している資産が、絶対金額としてどの程度、損失する可能性があるのか、過去の価格推移をもとに、統計的に測定する指標として用いられるのがVaRである。

VaRは、時価会計への移行に伴い、企業、特に金融機関の保有資産リスクを評価するために考案された。金融資産を一定期間保有する場合、特定の保有期間内に、特定の確率の範囲内で評価される期待最大損失額と定義される。特定の保有期間は、1日をとって測定をし、それを月単位で合計し、平均値を算出したりする。

企業は、このVaRを用いて、保有資産の値下りが最悪の場合、その金額がどの程度になるのかを認識することができ、これによって企業経営に与える影響を考慮して、資産構成を見直したり、損失に対して自己資本の増強などの確実な備えをしておくなど、具体的な施策をとることが可能になる。



うーーん、難しい。ま、難しく考えないで金融機関が保有する金融商品の最大損失額を計るリスク指標だと思ってください。このVaRの値を適切にコントロールすることが求められているわけです。

じゃないと、なにか大きなイベントがあったときに予想外の損失が発生して、下手したら破綻ということになりますから。金融機関の自己資本規制なかでもこのVaRという概念はよく使われます。

さて下は長期金利のチャートです。
paratto.png


2003年の中ほどで0.5%から一気に1.5%まで吹っ飛んでいる場面があります。そこがVaRショックの時期です。よく考えると今「1%割れ!!」って話題になってますが当時は0.5%だったですね…。

これは2003年まで資金が目いっぱい余ってて債券を積みまくっていた。そうするとVaRリスクは高くなる。一度、債券相場が下落に動くとボラティリティも上昇。VaRを一定にコントロールするには債券を売らなくてはいけない。また相場が下がる⇒またVaRを抑えるために売らなくてはいけない⇒ループ って感じです。

この時はJGBデスクはまさに戦場。メガバンクから『価格は幾らでも良いから売りたい!!』って様子だったそうで。国債でノービッドもあったのではないかと…。

その時と状況は…少し似ているのでしょうか? 過剰流動性、中央銀行による追加緩和、デフレ、債券バブル…。財政は2003年より間違いなく悪化しています。ソブリンなど話題にもことかかない。

真夏のVaRにはご用心ですな。

真夏のバーといえばこれしか思いつきませんけど。




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