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2008/09/19 (Fri) 【鷹鳩】スワップポイントの謎を解説

リーマンが破綻してから、東京市場は3日目を終えました。

普段は分かりやすく面白いウィットに富んだ記事を書くことを心がけてますが、しばらくはちょいと専門的になります。おそらく前回のエントリも金融業界以外の方にはワケワカメだったかと。なぜかと言うと、しばらくは自分の市場記録の手控えとしてブログを使おうと思っているから。

私もまだまだ若造ですが、それなりに様々な市場で様々なイベントを経験してきたつもりです。ですが、今回は緑爺も言ってますが『100年に一度』あるかないかの金融危機。恐慌につながる恐れもあると。現場の雰囲気、息遣い、思ったことを記録にとどめる必要があろうと思ったわけです。

なので普段のくだらないダジャレやたとえ話はしばしお休み。ですが、ディーリングルームから、現場のプロが見たこの混乱の本質を書いていきます。

【債券市場】リーマン破綻で一番混乱しているのはもしかしたら債券市場かもしれない。なぜなら、リーマンは日本国債や一般債などで、それなりのプレゼンスがあり、新発国債も結構落札しているプレーヤー。そのプレーヤーが忽然と消えるわけです。しかも、落札した分は『無しよ』ということに。リーマンから債券を買った人はその差を負担することになります。そしてJGBを貸し借りするマーケット(レポ)でもフェール(取引不履行)が頻発。

皆さん、『ぷよぷよ』というゲームご存知ですか? エッチな遊びじゃないですよ。ひとつが消えると、上に載っている物が落ちてきて、次々と消えていくゲームです。レポもまさにこれ。リーマンとの取引が消えると、それを頼りにしていた人たちの取引も消え、さらにそれを見込んでいた人の取引が消え…。連鎖です。

JGBはまだマシかもしれません。一般債はもっと悲惨です。貸し借りするマーケットが無いので、リーマンから債券を買って、それを別の人に転売した場合、完全にアウト。フェール。まったく同じ銘柄を見つけてくるのは至難の業です。結果、転売した相手に土下座して取引を無かった事にしてもらう、あるいは割高に買い戻させてもらうってことになります。

本日はJGB20年の入札がありましたが、リーマンが抜けたためかどうかは分かりませんが、入札結果は不調に終わり大変だったようです。

【株】株が大きく下げています。日経は10,000円も視野に入ってきたのでしょうか? リーマンが破綻、AIGも公的管理、メリルリンチは吸収され、モルスタも身売り先探し…。企業業績も悪化、景気減速。株を買いたい!と思う理由が見当たらないですね。加えて、リーマンのポジションを全て解消しなくてはならないということもあり、大きく動いている。

【CDS】大幅ワイドニング。特に金融セクターの飛び幅は凄いことになってます。ここでもリーマンを相手方とした取引を再構築するため、フローが飛び交う大変なマーケットと化してます。GS、MSも倒産してもおかしくない水準まできています。日本の金融機関ではあおぞら銀行・新生銀行が、いつ破綻してもおかしくない水準で取引されています。

【為替】一番面白いのはスワップポイント。EUR/JPYなどでロングでもマイナススワップになったと見ました。なぜかというとUSDのファンディングが危機的な状況にあり、USDの金利が暴騰しているから。FFは2%ですが、インターバンクでのUSD出しは6%とか。。なので皆さん為替スワップを使ってUSDの調達をだいぶ前から始めてる。USD金利の暴騰⇒EUR/USDスワップがロングでもマイナススワップ、加えて流動性がかなり落ちていて、ビッドオファーが広い⇒EUR/JPYでもロングでマイナススワップ という事態になってます。

また、先月くらいから米国の経済悪化、金融不安があったにもかかわらず、USDが買い戻されていました。米国ダメ!なのにUSDが強い。おかしくないですか? EUR/USDは1.6超えから1.3台まで暴落したわけです。なんで?? 

ひとつの理由として上で挙げたUSDファンディング危機があるのではないでしょうか? USDが調達できない、金利が暴騰。だったら、しょうがない、EUR建て資産を売って、EUR/USDを売ろう。そうすればUSDが手に入る。こういう流れがあったのではないでしょうか? 

そして本日の世界の中銀が協調でUSD供給というニュース。夕方、一気にUSD売りになりましたね。チャートを見ていただきたいんですが、窓を開けて吹っ飛んでいると思います。確認してみると、前日は5%超で推移していたインターバンクの金利が、強調供給を受けて3%まで低下とありました。つまり、いままでEURなりGBPなりを売ってUSDを調達してましたが、中央銀行が供給してくれる⇒USDが余り始める⇒USDイラネ ということで、USD売りになるわけです。

スワップ金利も世界中央銀行の助けで、落ち着いて普段どおりのスワップポイントになるでしょう。

【方針というか思ったこと】

FRB・BOJ.・ECBが本腰入れて危機の抑制に乗り出してきた。一旦USDファンディングの心配は収まるだろう。為替はUSD安か。さて、USDがあまり始める時、投資家はどうするのか? 質のヘの逃避で債券買うのか? すでに米国の短期債はありえない水準まで買われてしまっているが。だからといって株に資金を振り向ける環境では無いのは確か。そうすると、やはりEURなど通貨を買う、そして金や原油など、実体があって安心できるものに資金を振り向けるのではないかと思う。

なので、予想。USD安、株安、コモディティ高。

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揺れるマーケット 

今日の解説、現況がとてもよく把握できました。有難うございます。
チャートの動きを見ましても危機感が伝わってくるような気がします。

ところで、30000アクセス達成おめでとうございます。遅ればせながら、お祝い申し上げます。でももう既に31663ですね……^^。

2008/09/19 02:48 | そよかぜ [ 編集 ]


 

初めまして、いつも楽しみにしております。

>しばらくは自分の市場記録の手控えとしてブログを使おうと思っているから。

部外者として生の現場の声ほどありがたいものはありません。激務ではあると思いますが、お体に十分お気をつけてください。

2008/09/19 03:01 | カリフォルニアのTK [ 編集 ]


 

たびたび失礼します。
ところで、18日のくりっく365の米ドル円のスワップポイントは、抜きん出て265円でした。
また、スイス円は買建てでも40円のスワップポイントの支払いとなったようです。
各業者さんによってまちまちのようですね。

>USD安、株安、コモディティ高。

円売りに浮かれる今日ですが、
ロシアなどがユーロを買っているようです。
ドルに陰りが見えてきたようにも思えます。
外準の少ない米国…なんだか不安ですね。
迫りくるドルの暴落が感ぜられます……

2008/09/19 20:11 | そよかぜ [ 編集 ]


怒涛の1週間 おわり 

今週は4日で本当によかった。もう眠いし、あたま痛いし、最悪です。

そよかぜさん。
まさにCHANGEの時なんでしょうね。ただし、日替わり定食で楽観と悲観が交互にやってきてますので、突っ込み取引が危険ですね。クロス円が暴騰してるし、株も爆上げしてるし


カルフォルニアTKさん
お気遣いありがとうございます。まだまだ大変なマーケットは続きそうですね。でも、大儲けできるCHANCEでもあります。取引枚数は少なく、ちゃんと利食うことが重要! もちっぱは危険!

2008/09/20 01:20 | 鷹鳩 [ 編集 ]


 

鷹鳩さん、激動の4日間でお疲れでしょうね。

緑爺のいう所の「100年に一度」の危機状態の現場レポートが、大変参考になりました。

上記、表記URLの「るいネット」投稿で引用させて頂きました。

事後ですが、御諒承下さい。

2008/09/20 12:05 | Murata [ 編集 ]


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