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2011/04/06 (Wed) 日銀による東電社債買入について

東電ネタが続いて恐縮ですが、本日、日本銀行による社債買入オペが行われました。

昨年、日銀による『質的緩和(ぇ』の一環として資産買入基金が設立され、日銀が社債を買い取るというオペレーションが行われています。

今回のオペが注目されたのは大震災後、初の社債買入オペだったから。ポイントは東電社債が買入対象となるかどうかだったのです。結果、昨日夕方には東電社債も買入対象となることが報道されました。

福島原発問題で揺れる東京電力、社債は日銀の購入対象に (1)(ブルームバーグ)

東電社債を保有する投資家の頭の上にはラッパを持った天使たちが舞っていたに違いありません。
震災以後、東電に対するマーケットの評価は地に落ちています。安心安全と言われてきた東電債も今ではまともな値段が付かない状況です。そんな中で日銀が東電債を買い取ってくれるというのです。

当然、東電債の持込が殺到しました。

オペの結果が出ています⇒ 日銀

日銀社債等買入オペの応札額は3107億円、対象銘柄に東電債との見方(ロイター)

よくよく見てみると…。1500億円のオファーに対して落札額が1379億円…。



このオペは利回りによる入札形式で落札額を決めた後、どの銘柄を持ち込むかという2段構えになっています。

とにかく東電債を売りたい投資家は甘く(値段を安く)応札しました。結果、上手く落札することが出来ました。
ただ、規定で一発行体あたり1000億まで、というのがあるのです。

全ての投資家から持ち込まれた東電債はトータルで1000億以上になったと推定されます。そうなると、例えば、100億持ち込んだ人も『東電は80億までね』と日銀に言われて20億は付き返されてしまいます。投資家は20億分は東電債以外の社債を用意するか、もしくは20億分を放棄するかを迫られます。

東電債だからすごく安くても売りたいと思っていたのに…。それ以外の銘柄だったらそんなに安い値段で売りたくないよ…。投資家はこう考えて、20億分は落札を放棄します。

そうするとどういうことが起きるかと言うと。

最終的な落札額が減少してしまう、そのためオファー額よりも落札額が少ないということになったんでしょう。

しかし、これで東電債の枠は埋まってしまいました。次回からは入らないでしょう。元々、東電債の発行残高は5兆円もあって、1000億買入したからと言ってどうにもならん問題ですわね。焼け石に水、炉心に放水。



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2011/04/05 (Tue) 水曜、東電しょう? その2

市場では東京電力にかなりの注目が集まっています。

株価も2000円から300円台まで暴落。一日の中でも、値を上げたり叩き落されたりかなりチョッピーな動き。デフェンシブ株としておススメされていたのものが、手を出すと火傷しそうな銘柄になってしまいました。

株以外でも注目されている東電。

今日は 一般にはあまり報道されていない CDS のマーケットについて書いてみます。

新聞各紙にCDSがよく登場するようになりましたが、つっこんだ説明は無いままです。企業破綻時に保険金が支払われる、といった説明のみ。

東電は国有化なんて話も出てますが、『じゃあ国有化だったらCDSの保険金は支払われるの?』って疑問もあります。この辺は判断が難しいところ。

CDSの支払いに該当する事象のことを クレジット・イベント といいます。
クレジットイベントには3種類あって

①支払不履行(Failure to Pay)、②倒産(Bankruptcy)、③リストラクチャリング(Restructuring、債務の条件変更など) 

このどれかに該当すると、クレジットイベントとなります。

仮に東電が国有化された場合どうなるでしょうか?

まだ話が浮上しただけでどのような手法をとるのか、はっきりしてないのでなんともいえませんが、可能性があるのは ②倒産(Bankruptcy) に該当することでしょう。

①支払不履行(Failure to Pay)は無いと思います。というのも、東電が発行する債券は電気事業法によって担保が付いています(他の債務者に優先して債務が支払われる)。そうすると、社債を支払い不履行(あるいはカット)にするってことは、被災者への補償も行わないということになるので、それは認められないでしょう。

また、数兆円の融資を受けたり引き当て金などによって資金繰り自体は回っているので、債務が支払えなくなるって可能性は低い。
同様の理由で ③リストラクチャリング(Restructuring、債務の条件変更など) も考えにくいでしょう。

②倒産(Bankruptcy)といっても、会社を潰すことではなく、国有化することでクレジットイベントに該当することもあります。

米国のGSE(フレディマックやファニーメイ)が国有化されたときもCDSのクレジットイベントに該当しましたから。





別件バウアーですがお友達のランケンさんも東電ショートで利益をだしたようです。
現物株ではなくてCFDを使って。

こういう時、CFDの機動性は優位ですよね。

GMOクリック証券SAXOBANKDMM CFDCMC Markets Japan  などで東電CFDの取り扱いがあります。取引の幅がグッと広がりますね。



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2011/04/04 (Mon) 水曜、東電しょう?

東日本を未曾有の大震災が襲ってから2週間が経過しようとしています。

地震・津波の被害も甚大ですが、もうひとつ大きな問題となっているのが福島の原子力発電所。
原発の状況はまだまだ余談を許さないものですし、周囲への放射線の漏れも懸念されています。
また、電力の需要に供給が追いつかず、計画停電も実施しています。

対応に立たされているのは東京電力。懸命な作業が続けられ、応援の声もあがっていますが…。
企業としては今後の企業活動や補償についてどうするのか…。まったく見当がつきません。

原発の撤去費用(あるいは再建費用)、周囲住民への補償、停電による補償などなど、金額は数兆円に上るとも言われています。

東京電力への信用力悪化をもろに表しているのがクレジット市場。

CDSという企業の信用力を取引する商品がありますが、東京電力の水準は…。
370bps(東京電力の債権を保証するのに年利3.7%の保証料が必要ということ)

これがどのくらいの水準かと言うと
・政治家献金問題で揺れた準大手ゼネコン西松建設(322bps)
・過払い請求にもがき苦しんでいる消費者金融アコム(409bps)
などと同じくらいという。

一般的には、信用力に懸念ありな水準と言っていいでしょう。

CDSについては、J-CDSが最高に良くまとまっています。

東京電力の国有化なんて話も当然出てきていて。


国有化のスキームにもよりますが、CDSでのクレジットイベント発生、株式上場廃止に繋がる可能性も否定できません。
そうなればかなりインパクトあり、と見ています。



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